〜この記事は約20分で読めます〜
振袖を選びいらっしゃったお客様から意外とよく聞かれるのが、
「みなさん、何着くらい試着するんですか?」
というご質問です。
普段のお洋服なら、気になったものを何着か鏡の前で合わせてその場で決めることもあるかもしれません。
でも振袖となると話は別です。
色も柄もたくさんありますし、帯や小物まで合わせるとどんどん迷ってしまいます。
「たくさん着たほうがいいの?」
「着すぎると余計に分からなくなりそう……」
「最初に気に入った振袖に決めていいの?」
そんな疑問を持つお嬢様やお母様も多いのではないでしょうか。
今回は、振袖専門店でたくさんのお嬢様の振袖選びをお手伝いしてきた経験から、試着の目安と、後悔しないための振袖選びのコツをご紹介します。
振袖は何着くらい試着するのが正解?

結論から言うと、
「何着まで」という正解はありません。
5着で決まる方もいれば、10着以上試着して納得できる一着を見つける方もいらっしゃいます。
大切なのは、試着した枚数そのものではありません。
むしろ、
「いろいろなタイプを比較して、自分に合うものを知ること」
が重要です。
例えば、最初から赤い振袖が着たいと思って来店されたお嬢様。
実際に赤を試着してみたら、もちろん素敵。
でも、せっかくなので白や緑、紺なども試してみる。
すると、
「え、私って緑も似合うんだ」
「最初は考えてなかった白が意外と好きかも」
という発見が出てくることがあります。
これが振袖選びの面白いところです。
最初から「着たい色」だけに絞らなくても大丈夫

振袖選びでよくあるのが、
「私は絶対に赤」
「ピンク以外は考えていない」
というように、最初から色を決めているケースです。
もちろん、好きな色が決まっていることは悪いことではありません。
むしろ、振袖選びがスムーズになります。
ただ、最初から一色だけに絞りすぎるのは少しもったいないかもしれません。
振袖は、同じ色でも印象が大きく違います。
例えば「赤」といっても、
鮮やかな赤。
深みのある赤。
朱赤。
ワインレッドに近い赤。
赤をベースにした古典柄。
赤をベースにしたモダン柄。
これだけでも雰囲気は全く違います。
そのため、
「赤が着たい」から「どんな赤が好きなのか」
まで少しずつ掘り下げていくのがおすすめです。
最初の1着で決めなくてもいい

振袖選びでありがちなのが、
「最初に着た振袖がすごく気に入った!」
というケースです。
もちろん、それが運命の一着になることもあります。
実際に最初に羽織った振袖を気に入って、そのまま決められる方もいらっしゃいます。
ただ可能であれば、あと2〜3着ほど違うタイプを試してみることをおすすめします。
理由はシンプルです。
比較することで、「最初の振袖が好き」という気持ちを確認できるからです。
例えば、
1着目 赤の古典柄
2着目 白のモダン柄
3着目 緑の古典柄
と試してみた結果、
「やっぱり最初の赤が一番好き」
となれば、それはかなり納得感のある選択です。
逆に、
「最初は赤だと思っていたけど、緑のほうが好きかも」
という発見があれば、それも大きな収穫です。
試着は「決めるため」だけではなく、自分の好みを知るための時間でもあります。
迷ったら「違うタイプ」を着てみる

迷った時に大切なのが、
似た振袖ばかりを着ないこと。
例えば赤い古典柄を5着続けて着るよりも、
・赤の古典柄
・白のモダン系
・緑の古典柄
・黒のクール系
など、あえて雰囲気を変えてみる。
そうすると、自分がどんな方向の振袖を好きなのかが分かりやすくなります。
これはお店のスタッフに任せてしまっても大丈夫です。
「最初は赤がいいと思っているんですけど、似合うものを他にも見てみたいです」
と伝えていただければ、普段ご自身では選ばないような振袖をご提案させていただきます。
写真だけでは分からない「着た時の印象」

今はInstagramやTikTok、Webサイトなどで、たくさんの振袖を見ることができます。
そのため、
「この振袖がいい!」
と、来店前からある程度決めている方も増えています。
もちろん、SNSでお気に入りを探すのはとてもおすすめです。
ただし、写真で見た印象と実際に着た時の印象が違うこともあります。
振袖は顔の近くに大きな面積で色が入ります。
そのため、
「写真ではすごく好きだったけど、実際に着たら思っていたより派手だった」
逆に
「写真では普通だと思っていたけど、着てみたらすごく似合った」
ということもあります。
だからこそ、気になる振袖があれば実際に羽織ってみることが大切です。
振袖は「顔映り」も大切

振袖選びでは、柄だけでなく「顔映り」も見てみましょう。
振袖を羽織った時に、
「顔が明るく見える」
「肌がきれいに見える」
「目元がはっきりする」
と感じる色があります。
逆に、好きな色なのに、
「少し顔が沈んで見えるかも」
という場合もあります。
ここは普段のお洋服とは少し違うところです。
だからこそ、鏡で全身を見るだけではなく、顔周りをじっくり確認することがポイントです。
お母様やご家族の意見も参考になりますし、スタッフから見た印象を聞いてみるのもおすすめです。
「似合う」と「好き」はどちらを優先する?

振袖選びでよくあるのが、
「自分が好きな振袖」と
「周りから似合うと言われる振袖」
が違うケースです。
これはどちらが正解ということではありません。
好きな振袖を着ることで気分が上がることも大切です。
一方で、
「自分では選ばなかったけど、着てみたらすごく似合った」
という振袖に出会うこともあります。
だからこそ、
「好き」と「似合う」を一度分けて考えてみる
のがおすすめです。
まずは好きな振袖を試着する。
その後に、スタッフやご家族から「これも似合いそう」と言われたものを試してみる。
その中から、
「私はこれが一番好き」
と思えるものを選ぶ。
そんな流れなら、納得感のある振袖選びになりやすいでしょう。
試着した振袖は写真を残しておこう

気になる振袖を試着したら、写真を残しておくこともおすすめです。
ただし、撮影するなら同じ条件で撮ることがポイントです。
正面から全身を撮るだけでも、後から比較しやすくなります。
さらに、
「この振袖は好き」
「これは候補」
「これはちょっと違う」
など、簡単にメモしておくと後で見返した時に分かりやすくなります。
何着も試着すると、
「さっきの赤と今の赤、どっちが好きだったっけ?」
となることもあります。
写真を残しておけば、ご家族で帰宅してから相談することもできます。
試着しすぎて分からなくなったら、一度立ち止まる

たくさんの振袖を見ることは悪いことではありません。
ただ、
「どれも素敵に見えて、もう分からない!」
となったら、一度立ち止まりましょう。
そんな時は、候補を2〜3着まで絞って、
「最初に見た時、どれが一番気になった?」
「もう一度着たいと思うのはどれ?」
「成人式当日にこの振袖を着ている自分を想像できる?」
と考えてみるのがおすすめです。
振袖選びは、最後は意外とシンプルです。
「これを着て成人式に行きたい」
と思えるかどうか。
そこが大きなポイントになります。
お母様は「何着着たか」より「お嬢様の表情」を見てみて

お母様が一緒に振袖選びをされる場合は、ぜひ振袖そのものだけでなく、お嬢様の表情にも注目してみてください。
気に入った振袖を羽織った時、
「これ好き!」
と表情が明るくなることがあります。
鏡を見ながら何度も振り返ったり、
「この帯かわいい!」
と小物まで気になったり。
そうした反応は、写真だけでは分かりません。
逆に、周りから「似合っている」と言われても、ご本人があまりピンときていないこともあります。
成人式当日に振袖を着るのは、お嬢様ご本人。
だからこそお嬢様が自然と笑顔になる振袖を見つけることも、大切なポイントです。
まとめ|振袖選びは「何着着るか」より「どう比べるか」

振袖の試着に決まった枚数はありません。
ただ、最初から一着に絞り込むのではなく、色や柄の違う振袖をいくつか試してみることで、自分に似合うスタイルや本当に好きな雰囲気が見つかりやすくなります。
ポイントは、
・最初から色を限定しすぎない
・違うタイプの振袖を比較する
・実際に着た時の顔映りを見る
・「好き」と「似合う」を一度分けて考える
・気になる振袖は写真に残す
・最後は「これを着て成人式に行きたい」で決める
ということ。
そして何より、振袖選びを楽しむことです。
振袖選びは、一生に何度も経験するものではありません。
「何着着たら決まるんだろう」と焦る必要はありません。
いろいろな振袖を見ながら、
「これは好き」
「これは意外と似合う」
「こっちはちょっと違う」
と、ご自身の好みを見つけていけば大丈夫です。
きもののいわきでは、まだ着たい振袖のイメージが決まっていないお嬢様にも色や柄、雰囲気などをお伺いしながら一着ずつご提案しております。
「何色が似合うか分からない」
「SNSで見た振袖以外も試してみたい」
「家族と一緒にじっくり選びたい」
そんな方も、ぜひお気軽にご相談ください。
たくさん試着することが目的ではありません。
「この振袖にしてよかった」と思える一着に出会うこと。
それが、振袖選びで一番大切なことです。
きもののいわき
きもののいわき福島店
TEL:024-521-2002
〒960-8043 福島県福島市中町1-9
きもののいわき郡山店
TEL:024-922-5291
〒963-8004 福島県郡山市中町15-32
AM10:00~PM18:30 <毎週火曜定休日>